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阪神大震災をきっかけに木の家づくりを一からちゃんと考えようと思い、設計者だけでなく大工さんや住まいづくりに関わる職人さんも一緒に勉強する木考塾を1998年に始めました。
いろいろ学ぶ中で、地域の木や職人の技術が十分に生かされてないこと、また日本の木の良さを理解してもらってないことに問題を感じ、いろいろな活動を展開していきました。
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そして、数寄屋とかそういう高級なものではなく、庶民の木の家をもっと建てていこうと、滋賀県の木が一般住宅にほとんど使われなくなっていた2002年に甲賀森林組合さんの協力で甲賀の桧、杉を使うとともに伝統的な木組みも活かしつつ現代の生活に合った自宅をモデルハウスとして建て、いろいろな人に庶民の木の家として見ていただく機会をつくりました。(新聞記事あり)
モデルハウスは30坪ちょっとの家ですが、2階リビングは小屋空間を生かし、実際の広さより広々と大きく感じる部屋となっています。2階リビングは、周囲の視線を気にせず生活ができ、狭い敷地でも冬の日差しも取り入れられます。また下階に小部屋をもってこれるので、耐震性もよくなります。
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見学に来られると実感としてその良さを感じられ、2階リビングを選択される方も多くおられます。
モデルハウス建設の後は、地域の木を生かした住まいを理解してくださる住まい手さんも増え、いくつもの木の家を設計してきました。また、大津の木の森プロジェクトやひとときネットなど、地域の木を生かす活動もしてきました。
(今はびわこ南部材・家と暮らしという名前で活動しています。)
今は、滋賀県でも木の家が増えてきましたが、木の良さや特質を十分に生かせていない家もあります。
私どもは、木の家ブームにのって取り組んでいるのではなく、木考塾を立ち上げた20数年前から、木の特性を生かし、安全で快適、長持ち、そして風景なじむ庶民の木の家を、確かな技術と知識で建てるという姿勢で取り組んでいます。